アレルギー物質の表示について

アレルギー物質を含む食品の表示について
(食品衛生法に基づく表示義務化)

平成13年4月、食品衛生法においてアレルギー物質を含む食品の表示が義務付けられ、平成16年に特定原材料に準ずるものに「バナナ」が、平成20年に特定原材料に「えび」、「かに」が、平成25年に特定原材料に準ずるものに「カシューナッツ」、「ごま」がそれぞれ追加されたことから、現在、アレルギー症状を引き起こす原材料として27品目が挙げられています。

特に症例数・重篤度から卵、牛乳、小麦、そば、落花生、えび、かにの7品目を特定原材料として表示を義務付け、その他20品目については特定原材料に準ずるものとして原材料として含む旨を可能な限り表示するよう努めることとされています。

アレルギー物質を含む食品の表示義務の概要は以下の通りです

1. 対象食品範囲

容器包装された加工食品及び食品添加物

2. 表示方法

特定原材料は、原則商品に個別表示が必要です。
例外として、一括表示も可能です。
また、特定原材料に準ずるものについて表示をする際にも、特定原材料と同様になります。

3. 表示が必要となった原材料(「特定原材料」)

発症数や重篤度から勘案して、表示する必要性の高いものを省令で表示を義務化しています(7品目:卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)。
また、症例数や重篤な症状を呈する者の数が継続して相当数みられるが、特定原材料に比べると少ないものを通知で表示を推奨しています(20品目:いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、カシューナッツ、バナナ、やまいも、もも、りんご、さば、ごま、さけ、いか、鶏肉、ゼラチン、豚肉、オレンジ、牛肉、あわび、まつたけ)。

省令・通知による規定
規定 特定原材料名 理由
内閣府令 卵、乳、小麦、えび、かに そば、落花生 特に発症数、重篤度から勘案して表示する必要性の高いもの。
厚生労働省通知 あわび、いか、いくら、オレンジ、カシ ューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、く るみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、 バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまい も、りんご 症例数や重篤な症状を呈する者の数が継続 して相当数みられるが、特定原材料に比べると少ないもの。 特定原材料とするか否かについては、今後 、引き続き調査を行うことが必要。
ゼラチン 牛肉・豚肉由来であることが多く、これらは特定原材料に準ずるものであるため、既に牛肉、豚肉としての表示が必要であるが 、パブリックコメントにおいて「ゼラチン」としての単独の表示を行うことへの要望 が多く、専門家からの指摘も多いため、独立の項目を立てることとする。
4. 含有量が微量な場合の表示

(ア) 微量表示
キャリーオーバー、加工助剤など、添加物の表示が免除されているものであっても、特定原材料7品目については表示する必要があります。
特定原材料に準ずるもの20品目は可能な限り表示に努めることとなっています。

キャリーオーバー 食品の原材料の製造又は加工の過程において使用され、かつ、当該食品の製造又は加工の過程において使用されない物であって、当該食品中には当該物が効果を発揮することができる量より少ない量しか含まれていないもの
加工助剤 食品の加工の際に添加される物であって、当該食品の完成前に除去されるもの、当該食品の原材料に起因してその食品中に通常含まれる成分と同じ成分に変えられ、かつその成分の量を明らかに増加させるものではないもの、又は当該食品中に含まれる量が少なく、かつ、その成分による影響を当該食品に及ぼさないもの

(イ) 可能性表示の禁止
「入っているかもしれない」等の表示は認められない。

(ウ) 特定原材料複合化の禁止
大項目分類名(例 : 牛肉・豚肉を原材料としている場合に「肉類」と表記)の使用は一部例外を除いて禁止されます。(例外 : たん白加水分解物(魚介類))

(エ) 高級食材の表示
あわび、いくら、まつたけ等の特定原材料が微量しか含有していない場合は、「あわびエキス含有」等、含有量、形態等に着目した記載を行います。

(オ) 添加物の表記方法
原則として「物質名(~由来)」と表示。

(カ) 香料の表示
香料については実際にアレルギーを引き起こしたという知見が乏しいため表示の必要はありませんが、香気成分以外に特定原材料を原材料として製造された副剤(安定化等のために使用するもの)を使用している場合は、表示の必要性があります。

(キ) アルコール類
特定原材料を原材料とするアルコール類は、表示義務の対象ではありません。

5. 具体的な表示方法

(ア) 代替表記
一部のものについては、代替表記(表示方法が異なるが特定原材料と同じものであることが理解できる表記)が認められています。
(例:卵→玉子、たまご)

(イ) 特定加工食品
特定原材料を原材料として含むことが容易に判別できる「特定加工食品」については、特定原材料の表示は不要となっています。
(例 : するめ → 「いか」より製造されると理解できる)
「特定加工食品」を原材料として含む食品については、その旨の記載により特定原材料の表示に代えることができます。
(例 : マヨネーズを使ったサンドイッチについては、「卵」の代わりに「マヨネーズ」と記載することができる。)