培養細胞の代表的汚染微生物として知られるマイコプラズマは、バイオ医薬品などに混入した場合、細胞代謝への悪影響や抗原性を示す場合があります。弊社ではバイオ医薬品製造用培養細胞や培養細胞を用いて製造された医薬品のマイコプラズマ否定試験を受託しております。
試験方法 | 納期 | 備考 | |
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培養法 | 日本薬局方を 参考にした試験 |
1~2ヶ月以上 | カンテン平地培地と液体培地を使用して培養を行い、マイコプラズマ生菌の有無を確認 |
核酸増幅法 (NAT)※1) |
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日本薬局方 対応試験 |
約1週間~※2) | EMA(欧州医薬品庁)、FDA(アメリカ食品医薬品局)におけるマイコプラズマ否定試験での使用が認可されている、MycoTOOL PCR Mycoplasma Detection Kit を用いて試験を実施します。 17改正日本薬局方に準じたバリデーション試験も実施可能です。 |
※1)PCR法を用いて核酸を増幅させマイコプラズマの有無を確認する試験です。
培養法より短納期で試験が可能ですが、死菌や核酸断片を検出する可能性があります。
※2)初回検査時はバリデーションを行うため、ご報告までに1ヶ月以上かかる場合があります。
また、被験物質により納期が変動する場合があります。
初回検査時は、試験方法の妥当性を確認するために、事前のバリデーションを行います。
培養法の場合、被験物資にマイコプラズマを添加し、発育阻止因子の有無について確認を行います。
核酸増幅法(NAT)の場合、被験物質にマイコプラズマを添加し、本試験と同様の試験方法でDNA抽出からPCRまでを実施し、マイコプラズマの検出有無を確認します。
バリデーション用保有菌株
※ カンテン平地培地ではマイコプラズマの集落の有無、液体培地では色調の変化を観察し、集落や
色調変化が認められない場合は陰性とします。
※ カンテン培地等を使用した培養が困難な菌種については、感度が低くなる可能性があります。
被験物質から核酸を抽出 → 核酸増幅(PCR) → 電気泳動 → バンドの有無を検出
感度 | プライマー設計位置 | 病原性のあるマイコプラズマ (M. pneumoniae 等)の検出 |
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10CFU/mL未満 | 16S rDNA | 検出可能 |
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