特定原材料(卵、牛乳、小麦、そば、落花生)の検査方法(通知法)の55

概要

1. 検査原則(抜粋)
あらゆる加工食品が検査対象検体として想定されるため、その性状により測定結果は変動します。これらを縮小するための原則が記されています。
  • 検査対象検体は一包装を一単位とする。
  • 検査対象検体の食さない部分を廃棄した可食部を試料とする。
  • 試料中の特定原材料成分は、不均一に分布すると考えられるため、検査に供する前に均質化操作を行う。
  • 均質化した試料を調製試料とする。
  • 検査に供する調製試料は固体や液体の性状に関わらず、重量測定にて一定量を採取する
2. スクリーニング検査(ELISA法)
  1. 調製試料に対して試験室間バリデーションが行われ、条件を満たす旨のデータが提示されている定量検査キット※1を用い、測定検査を行う。
  2. ELISA法を用いて得られた測定結果において、3ウェル間のCV値が20%以上を示した場合には、再度ELISA操作以降の操作を行う。
  3. 1度目の測定を行った結果、得られた数値が8~12μg/gの範囲内にある場合には、再度、同じ調製試料からの操作をあらためて行い、2度目の測定を行う。
    測定結果の判定は、1度目に得られた値と2度目に得られた値とを平均した値で行う。
    調製試料から2度目の採取が不可能である場合には、別の同検査対象検体を入手し検査を行う。
  4. ELISA法で陽性とは、食品採取重量1g当たりの特定原材料由来のタンパク質含量が10μg以上のものをいう。
  5. えび及びかにの監視におけるELISA法では、えびとかにが区別できないことを留意する必要がある。

※1 通知法に記載のある定量検査キット 
日本ハム(株)製「 FASTKIT エライザ Ver.Ⅲシリーズ」(卵、牛乳、小麦、そば、落花生):複合抗原認識抗体

(株)森永生科学研究所製モリナガ「FASPEK エライザⅡ」(卵白アルブミン、カゼイン、小麦グリアジン、そば、落花生):単一あるいは精製抗原認識抗体

(株)マルハニチロ食品製甲殻類キット「甲殻類キットⅡマルハニチロ」(甲殻類)

日水製薬(株)製「FAテスト EIA-甲殻類Ⅱ ニッスイ」(甲殻類)

甲殻類キット「甲殻類キットⅡマルハニチロ」および「FAテスト EIA-甲殻類Ⅱ ニッスイ」はえび、かにを区別せず、甲殻類としてまとめて検出するキットです。

3. 確認検査について
  1. 卵、乳の確認検査はウェスタンブロット法を使用する。
  2. 小麦、そば、落花生、えび、かにの確認検査は、PCR法を使用する。
4. 違反発見時の措置
  1. 特定原材料が含まれる食品に係る表示が訂正されるまでの間は、当該食品等の販売を行わないよう指導する。
  2. 必要に応じて食品衛生法第54条(廃棄・回収の指示)もしくは第55条(営業の停止、取り消し)に基づく措置等を検討する。
5. 判断樹

判断樹についての説明 (お役立ち情報)

6. 偽陽性または偽陰性を示す食品リスト

偽陽性または偽陰性を示す食品リストは各検査キットのメーカーHPより確認下さい

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