腸炎ビブリオ

菌の性状

通性嫌気性のグラム陰性無芽胞桿菌で、10~43℃付近で増殖が可能です。
耐熱性は弱く60℃15分の加熱により大部分が死滅し、好塩性ですので真水には弱いのですが、増殖速度が約10分と非常に速いのが特徴です。

分布

主に沿岸海域付近の海水や海泥中に広く分布(水温の高い夏季には増殖が促進され検出されやすい。)

原因食品

海産性の魚介類、特に刺身などの非加熱食品に多い。

中毒症状

通常、喫食後8~20時間程度で発症し、腹痛、悪心、嘔吐、下痢を主症状とする急性胃炎を起こします。
37℃~39℃の発熱を伴い、重症の場合は血便となることもありますが、一般に予後は良好で後遺症はありません。

予防のポイント

海産物を真水で十分洗浄します。
調理器具の洗浄や殺菌、区分を厳密に行うことで、魚介類からの二次汚染を防止します。
菌の増殖速度が速いため、刺身など非加熱食品は室温で放置しないようにします。