ウェルシュ菌

菌の性状

クロストリジウム属・偏性嫌気性のグラム陽性桿菌で、中毒の原因となるのは芽胞形成の際に産生する毒素であり、これが腹痛や下痢を引き起こします。
増殖可能な温度は12~50℃で、耐熱性の芽胞を形成するものは100℃数時間の加熱でも生き残ります。一方、菌の産生する毒素は、60℃数分間の加熱で失活します。

分布

ヒトや動物の腸管内や土壌などの環境中。

原因食品

カレー、シチュー、スープ、麺つゆ、煮魚、野菜の煮付けなどの加熱調理品。
食品を大釜などで大量に加熱調理すると、食品の中心部は無酸素状態となり、本菌が増殖しやすくなる。

中毒症状

喫食後、8~12時間の潜伏期間を経て発病し、主な症状は下痢と腹痛です。
予後は良好で、発症後およそ1週間以内に回復します。

予防のポイント

カレーやシチューなどを大鍋で調理する際には、十分に熱と空気が行き渡るようによくかき混ぜて下さい。
作りおきの食品は、常温で長時間放置せず、喫食前には必ず再加熱して下さい。
保存する場合は、鍋ごと水で冷やすなどして急速に冷却し、速やかに冷蔵庫等へ移して下さい。