肥料取締法について

1.肥料取締法について

肥料取締法は、「肥料の品質を保全し、その公正な取引と安全な施用を確保するため、肥料の規格及び施用基準の公定、登録、検査等を行い、もって農業生産力の維持増進と国民の健康の保護に資すること」を目的としています。

肥料を生産、輸入、販売するには、肥料取締法に基づく制度に従い、届出や登録等が必要です。※1

※1 全量を自家消費する場合等で、肥料取締制度の対象とならない場合もあります

2.肥料の分類

肥料は特殊肥料と普通肥料に分類されます。

・特殊肥料:農林水産大臣の指定する米ぬか、たい肥、その他の肥料

・普通肥料:特殊肥料以外の肥料

分類 生産や輸入 必要書類等 販売
特殊肥料 生産や輸入するためには、都道府県知事に届出が必要。
  • 特殊肥料生産業者届出書
  • たい肥又は動物の排せつ物の場合、特殊肥料の表示の項目に係る成分分析証明書 等
都道府県知事に
届出
普通肥料 公定規格※2に基づいて登録を受ける必要があり、農林水産大臣又は都道府県知事の登録を受けることで、生産や輸入が認められる。
  • 登録申請書
  • 分析証明書
    ・保証成分※3、4
    ・有害成分※3
    ・その他制限事項に基づく項目等※3、5

※2 公定規格:普通肥料の種類ごとに、農林水産大臣が定める規格で、以下が決められています。

  • ・含有すべき主成分の最少量または最大量
  • ・含有を許される植物にとっての有害成分の最大量
  • ・その他必要な事項

※3 分析項目は公定規格に基づきます。

※4 保証成分:保証しようとする主成分の含有量(窒素、リン酸、加里等)。

※5 公定規格で実施が定められた肥料が対象。植害試験や原料ごとの溶出試験※6等。

※6 溶出試験:汚泥肥料については、原料が「金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める省令(昭和48年総理府令第5号)別表第一」の基準に適合する必要があります。

3.肥料の表示

肥料を登録・届出したあと、生産や輸入・販売する場合、原則として表示の義務があります。

肥料の分類 表示の義務 内容
特殊肥料 たい肥、動物の排泄物以外 一般表示
  • 肥料の名称
  • 肥料の種類
  • 届出をした都道府県
  • 表示者の氏名又は名称及び住所
  • 正味重量
  • 生産(輸入)した年月
たい肥、動物の排泄物 品質表示
  • 一般表示
  • 原料
  • 主要な成分の含有量等 ...等
普通肥料 保証書の添付
  • 肥料の種類や名称
  • 保証成分量(汚泥肥料等については、主要な成分の含有量)
  • 原料の種類
  • 生産や輸入した者の
  • 氏名や住所 ...等

4.主要な成分の含有量等について

項目 特殊肥料の主要な成分の含有量等について 汚泥肥料等の主要な成分の含有量について
窒素全量 すべてに表示
0.5%未満である場合は、「0.5%」未満と記載できる
りん酸全量
加里全量
銅全量 豚ぷんを使用し現物あたり300mg/kg以上の場合、表示が必要 現物あたり300mg/kg以上の場合、表示が必要
亜鉛全量 豚ぷん又は鶏ふんを使用し、現物あたり900mg/kg以上の場合、表示が必要 現物あたり900mg/kg以上の場合、 表示が必要
石灰全量 石灰を使用し、 現物あたり150g/kg以上の 場合、表示が必要 現物あたり150g/kg以上の場合、表示が必要
硫黄分全量 肥料の種類が硫黄及びその化合物に限り表示
炭素窒素比 すべてに表示
水分含有量 乾物あたりの数値で表示する場合に必要